2013年3月、世田谷区奥沢のD&DEPARTMENT TOKYOで一目惚れして購入したカリモク60 Kチェアとリビングテーブル(小)。 長年愛用してきましたが、2018年に本棚をDIYした際につけた引っかき傷をずっと放置していました。
先日大掃除をしていて「そろそろ直したい」と思い立ち、DIY初心者ながら傷補修に挑戦。
途中「失敗したかも…」と不安になる瞬間もありましたが、最終的には大成功!
ここでは、その手順や準備物、作業のコツを詳しくご紹介します。
Before→After|補修前と補修後の違い
補修前は以下のような状態でした





- ブラックチェリー材の地肌が見えるほどの浅めだけど目立つ複数の引っ掻き傷
- テーブルエッジのささくれ
- 拭いても粉っぽい表面
補修後は:



- 傷がほとんど目立たなくなり
- 表面はしっとりとなめらかに復活しました!
作業時間は約1時間。初心者でも十分に取り組める内容でした。
用意したもの(材料・道具)

- 紙やすり:#240(中目)・#400(細目) … 各63円
- ウエス(オイル塗布用) … 217円
- 木部用オイル:Livos アルドボス No.266(ツヤなし・50cc) … 約1,500円
- 削りカスを拭く布やティッシュ
紙やすりはDCMで、オイルはAmazonで購入しました。
ウエスは不要になったTシャツなどでも代用できます。低コストで始められるのが魅力です。
迷ったポイント

やすりをDCMに買いに行くと、紙やすり、布やすり、耐水紙やすりなどやすりの種類があることがわかりました。耐久性が異なったりします。紙やすりは、耐久性がないですが、紙やすりで十分です。
やすりの番手がたくさんあります。耐水紙やすりなどは、#1000など極細がありますが、木材を細かい目で研磨するのは、~800番程度が適しているようです。
下地作り:〜#240
塗装前の仕上げ:#280〜#400
塗装後の仕上げ:#400〜

オイルもたくさんあります。
木材の質感を残したいのでクリア(透明)を選びます。基本的に浸透して塗膜を作らないタイプが多くなります。クリア色でも飴色のものが多いため色は多少黄色くなります。オイルは乾燥する前に拭き取る工程があるため、乾燥後は木材表面の凸部分が露出され肌触りは元の素地に近くなります。選んだアルドボスという塗料は、ドイツ製の植物由来の塗料にしました。
補修の手順(初心者向け)
- #240の紙やすりで研磨
表面の傷をやさしく削り、段差をならします。 - #400の紙やすりで仕上げ研磨
表面をなめらかにしてツヤを整えます。 - オイルを薄く塗布して乾燥
薄く塗って数分置き、乾いた布で拭き取ります。
研磨で失われた油分を補い、木目を引き立てます。
※削りすぎには注意。木目に沿って軽く広範囲で研磨するのがポイントです。
実際にやってみた

部分的に研磨すれば良いかと考えていましたが間違いでした。

何度か削りカスを片付けながら慎重に研磨しました。

研磨していくとあっちの傷もこっちの傷も気になってきて、結局、全面研磨作業をしました。

研磨カスを拭き取ります。大きな目立つ傷はなくなり、手で触った感触は、とても滑らかです。
不安なこと)水で濡らして木材を膨らませる
もしかして、水溜まりのような原因は、、、

何か白い水溜りのようなところが気になって仕方ないです。失敗の文字が頭にはよぎっていて不安です。
実は、研磨作業前日に傷を水を濡らすことで、傷が軽減できるという記事を見ました。

水で濡らすことで木材が膨らみ、傷が軽減されるという記事を参考にティッシュに水を含ませ、傷を覆っている風景です。

水はほとんど弾かれていないいないイメージです。この状態で1日放置しました。

傷が良くなったようには感じませんでした。
これが水溜まりのような状態の原因なんじゃないかと不安でした。
オイル塗布で仕上げ

仕上げの段階で、外から日差しが部屋に差し込みます。
50ccですが、この量で十分、余るほどです。 オイルの蓋を取り、ウエスを重ねて折り、瓶の蓋代わりにウエスを置き、オイルがこぼれないように瞬間的にクルッと上下反転、ウエスにオイルを付けて、テーブルにオイルを塗布していきます。

どれくらい塗るべきかわかりませんでしたが、少し塗布しただけで、すごく良い仕上がりになりました。研磨したところを重点的に、2度塗りくらいにしました。もっと塗るべきか悩みましたが、外の光も入ってきたせいか、輝くような仕上がりになったので、この程度で終了にしました。
オイルの瓶の説明を見ると、1〜2回と書いてあり丁度良いところでした。
表面がしっとりなめらかになり、傷もほとんど目立たなくなりました。
初心者でもできる!愛用品を長く使うために

最初は「失敗したらどうしよう」途中でも「失敗したんじゃないか!?」と不安でしたが、最後まで、やってみるととても簡単でした。
お気に入りの家具を自分の手でメンテナンスできる喜びは格別です。愛着もさらに深まります。
カリモク60 リビングテーブル(小)、ブラックチェリー材は経年で色味が変わり味わいが増す家具。定期的なメンテナンスで、これからも大切に使っていきたいと思います。