この日は金曜日。
仲間との忘年会を終え、意識ははっきりしているものの、ほどよくほろ酔い。
「ガッツリではないけれど、満足感があり、なおかつ後味はすっきりしたものが食べたい」
そんな気分にぴったりハマったのが、つじ田 恵比寿店のつけ麺でした。
濃厚豚骨魚介つけ麺のパイオニアとして知られる名店で、今回は深夜帯に実食してきましたのでレビューします。
アクセス
東京都渋谷区恵比寿1-7-13 麻仁ビル 1F
恵比寿駅西口(1階改札)から徒歩約3分。
駅近ながら落ち着いた通りにあり、思った以上にアクセス良好です。
営業時間
月・火・水・木・金・土
11:00 – 翌5:00
日・祝日
11:00 – 21:30
月曜から土曜は翌朝まで営業。
恵比寿らしい懐の深さで、飲み会後や遅い時間帯の〆にも非常に使い勝手が良い一軒です。
メニュー・券売機

21:37に訪問。
店内カウンターは程よく埋まり、女性客の姿も目立ちます。
券売機はボタン式で、濃厚つけ麺のほか
おすすめトッピング(フルセット/ハーフセット)、チャーシューご飯、小盛りつけ麺など選択肢が豊富。
おすすめトッピングは、きくらげ好きには特に嬉しい構成です。

券売機脇には、福や金運をかき集める縁起物の大きな熊手が鎮座。
つい手を合わせたくなる存在感があります。
店内の雰囲気
並ぶことなく、すぐにカウンター席へ。
店内は明るく、清潔感があり、席間にも余裕があります。
最近のラーメン店は「清潔であること」が前提条件ですが、
つじ田 恵比寿店は特に女性一人でも入りやすい印象。

カウンターの掲示物には、
- スープ割りの頼み方
- 水はセルフ
- 紙エプロン、荷物置きの案内
- 提供順について
など、初訪問でも安心できる配慮がしっかりと書かれています。
つじ田「匠の味」へのこだわり

スープ
魚介(煮干し・鯖削り・宗田鰹・花鰹・昆布)を削節の一番出汁にのみで煮出して使用して。
豚骨・鶏ガラ・背脂など動物系を長時間炊き上げた濃厚スープ。
麺
2023年秋からの完全新作麺。
北海道産小麦と全粒粉を配合し、三河屋製麺と共同開発。
すだち・黒七味
徳島直送のすだちと、京都「原了郭」の黒七味。
スープは、重厚でありながら、くどさを感じさせない設計。
麺は、香り・旨み・喉越しのバランスが非常に高い完成度。
すたち&黒七味で、途中、味変することで、一杯を最後まで楽しませる構成になっています。
つじ田つけ麺 流儀

- まずは何もかけず、そのまま
- 途中ですだちを絞る
- 最後に黒七味
- 締めはスープ割り
この流儀は、SUSURU TV.との対談がYouTubeに投稿(SUSURU TV.2023年7月9日)されています。プロレス!?ではなくガチのため緊張感のある対談で楽しめます。
「完成された食べ方があるつけ麺」という印象を強く受けます。
実食レビュー|濃厚特製つけ麺

21:48 着丼。
濃厚特製つけ麺。
ツルツルと艶やかな麺肌が美しく、見た目から期待値が上がります。

まずは流儀通り、何も加えずにスープへ。
中太ストレート麺は、ツルツル・モチモチで喉越し抜群。
濃厚ながらクリーミーなスープがしっかり絡みます。
見た目に反して、後味は驚くほどすっきり。
「濃厚=重い」という先入観を良い意味で裏切られます。

チャーシューは薄めですが、トロみを感じながらもしっかりしたチャーシューです。

途中で、麺に胡椒を軽く振りかけてアクセントを追加。
スープではなく麺に振ることで、香りが立ち、味の輪郭が引き締まります。

味玉は自分のタイミングで割ります。

味玉は半熟加減が完璧。
黄身のコクと白身の食感、どちらも高いレベルでまとまっています。

最後は黒七味でスパイス感をプラスし、最後の味変を楽しみます。

麺を完食して、少し割スープで名残惜しさを残しつつ、
22:02 完食。
まとめ|深夜でも「ちゃんと美味しい」つじ田の完成度

つじ田 恵比寿店の濃厚つけ麺は、
- ツルツル・モチモチの中太ストレート麺
- 濃厚なのに後味が重くならない豚骨魚介スープ
- すだちと黒七味による完成された味変導線
- 深夜でも変わらないクオリティ
- 女性客も多く、清潔感のある店内
と、名店として評価され続ける理由が明確に伝わる一杯でした。
チェーン展開しながらも、味・麺・スープへのこだわりを緩めず、
むしろ「進化し続けている」と感じさせる完成度。
ランチタイムやディナータイムはもちろんですが、飲み会後の〆、遅い時間帯の食事、
「失敗したくない夜」にこそ選びたい恵比寿の一軒です。

