麻布十番の商店街に佇む老舗そば店「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店(ながさかさらしな ぬのやたへえ)」。年越しそばで利用する方も多く、格式ある蕎麦屋として知られています。今回は実際に訪問し、名物そばや季節限定メニューをいただいてきました。
アクセス|麻布十番駅からすぐの好立地

- 住所:東京都港区麻布十番1-8-7
- 最寄駅:東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」4番出口すぐ(オスロコーヒーの出口)
- 麻布十番商店街の中心部
麻布十番には、同じ「更科」を名乗る店舗が3軒あります。
- 総本家更科堀井 本店
- 麻布永坂 更科本店
- 永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店
それぞれ歴史や特徴があり、そば好きなら食べ比べもおすすめです。それぞれ違う会社のようです。「永坂更科 布屋太兵衛」は「麻布総本店」の他、池袋東武店、東京大丸店、千葉県、埼玉県、神奈川県、北海道と店舗展開されています。
豊富なメニュー|御前そばから鴨せいろ・甘味まで
「永坂更科 布屋太兵衛」では、純白の名物「御前そば」を中心に、多彩なラインナップが楽しめます。

名物の御前そば(純白のそば)に、天御前(天ぷら付き)

どれも美味しそうな鴨せいろ・とりせいろ・豚せいろ、つけカレー南蛮そば、とろろそばなど。

美味しそうな一品料理に、蕎麦にも合いそうなドリンク

甘味に、お子様セットまであります。

季節ごとの限定メニューもあり、訪れるたびに新しい味に出会えます。
実食レビュー|更科のそばを堪能
天胡麻切そば(季節限定)

胡麻を練り込んだ香ばしいそばに、海老やカボチャなど5種の天ぷらが付いた豪華なセット。
つけ汁は「あま汁」と「から汁」の2種類があり、食べ比べができるのも嬉しいポイント。
くるみ胡麻だれそば(夏季限定)

御前そばを石臼挽きのそばに変更し、濃厚なくるみ胡麻だれでいただく一品。夏にぴったりの涼やかな味わいです。
「永坂更科」の由来|230年以上の歴史

創業は寛政年間(約230年前)。初代・布屋太兵衛が麻布永坂に「信州更科蕎麦 志布屋太兵衛」を開いたのが始まりです。
- 屋号の「永坂更科」は、麻布永坂の地名
- 信州更級郡の「更」
- 頼主であった保科家の「科」
を合わせて名付けられたもの。
名物「御前そば」は、そばの実の芯のみを使用した純白のそば。淡泊で上品な味わいは、江戸時代には将軍家大奥にも献上されていたといわれています。
以下には、メニューにあった由来の全文をテキストに起こしておきますので、興味のある方はお読みいただければと思います。
弊社は、いまから230余年前の寛政のはじめ、初代布屋太兵衛が江戸麻布永坂(現在の東京都区麻布永坂町)に「信州更科蕎麦志布屋太兵衛」の看板を掲げ
ましたのが始まりです。以来江戸名物として知られ、今日にいたります。
これより前、元禄のはじめ(約300年前)に太物高の布屋清助が、領主保科兵部少輔に招かれて、江戸屋敷内(当時の麻布十番長屋)に住まうようになりました。代々そば打ちに長じていたことから、八代目清右衛門(初代布屋太兵衛)は時の領主のすすめで故郷の信濃国更級郡の「更」と頼主の保科家の「科」を賜わり、それに永坂の地名をつけ加え、「永坂更科」と命名されたのが、当社屋号のゆかりでございます。
弊社名物の「御前そば」は、そばの実の甘皮をとり除き芯の部分を贅沢に打ち上げた純白のそばです。淡泊でのどごしの軽い上品な味と、将軍大奥の御用を承るにおよび「御前そば」の名を押されました。
永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店の魅力
- 麻布十番商店街の中心というアクセスの良さ
- 名物「御前そば」をはじめとする豊富なメニュー
- 蕎麦つゆが2種類(あま汁・から汁)から選べる
- 茹でたてのそば、揚げたての天ぷら
- 老舗ならではの格式と清潔感ある、ゆったりとした店内
- スタッフの丁寧な接客
歴史と伝統に裏打ちされた確かな味わいと心地よい時間を提供してくれるお店です。
まとめ|麻布十番で味わう本格そば

「永坂更科 布屋太兵衛 麻布総本店」は、麻布十番で本格的な蕎麦を楽しみたい方におすすめの名店。
名物の御前そばはもちろん、季節ごとの限定メニューも見逃せません。歴史ある老舗の味を、ぜひ一度体験してみてください。